• オーダーメイド臓器モデル

テルモメディカルプラネックス様 手首モデルの製作

▶ 概要


テルモ株式会社様の研修施設であるテルモメディカルプラネックス様よりご依頼いただき、カテーテル治療に使用するシースおよび止血バンドを展示するための2体の手首モデルを製作しました。

※血管内にカテーテルを挿入する際に使用する細い管

▶ 3Dデータをご支給いただくメリット


立体的な臓器モデルを製作するには、3Dデータが必要となります。当社では、ご支給いただいたCTデータなどの生体データや3Dデータをもとにモデルを製作するほか、データがない場合は3Dデータの作成から対応することも可能です。

今回は、テルモメディカルプラネックス様が社内で作成された手首の3Dデータをもとに、当社でシースを挿入した際に自然な角度となるよう血管の形状を調整したうえで、モデルを製作。元となるデータをご支給いただいたことにより、3Dデータの作成にかかる費用と時間を削減することが可能となりました。

また、今回は、1種類の手首モデルを2体ご用意。シースと止血バンドどちらの展示にも同じモデルをご活用いただくことにより、3Dデータ作成の費用や時間をさらに抑えられると同時に、統一感のある展示も実現しました。

 

▶ モデル製作時のポイント


当モデルの製作で最もこだわったのは、細い白色の管であるシースを手首モデル内に留置した際に、いかに見やすくできるかという点です。まずは、シースに関係しない血管などはすべて省略し、シースを留置する橈骨動脈のみを表現しました。

また、内部に留置するシースがよく見えるようにするためには、モデル全体の透明度がカギとなります。今回採用した光造形という工法は表面が粗く積層と呼ばれる痕が残りますが、仕上げに研磨やクリア塗装などといった表面処理を丁寧にしっかりと施すことで高い透明度を実現しました。

◆◆◆◆◆

当社の事業のうち、もっとも多くの案件数を誇るのがオーダーメイド臓器モデル。
用途に応じて、仕様や工法を確定し、ご要望のモデルを製作します。オーダーメイド臓器モデルのご紹介ページはこちら