国立循環器病研究センター
との共同開発

2019年7月に、現所在地に移転した国立循環器病研究センター(以下、国循)には、
研究開発拠点であるオープンイノベーションセンター(以下、OIC)が開設され、当社は開設当初より入居しています。
OICは、革新的な技術・製品を生み出すための企業・大学・研究機関の知識・技術が集まった拠点で、
創薬から治療法、医療機器、サービスの開発に至るまで幅広い研究が行なわれています。
当社のOICラボには、高性能CADや最新の3Dプリンター、真空注型機などを設置し、
院内でのものづくりのニーズに最速でお応えする体制を整えています。
これまで国循と共同研究を続けてきた臓器モデル(心臓シミュレーター)のさらなる開発を進めると共に、
医師や研究者、入居する企業の方々と積極的な意見交換を行い、新たなイノベーションを生み出してまいります。

国循について

国循は循環器を専門とする日本最先端の医療機関であると同時に、循環器病を専門とする医学研究機関で世界発の医療機器を多数生み出しています。脳卒中や心臓血管病など、循環器病の高度専門治療と研究を行なっています。

心臓移植は国内最多の121例(2019年3月)で、10年生存率は95%と世界でも最高水準といえます。
国循は、病院・研究所・オープンイノベーションセンターの3部門からなります。

心臓シミュレーター(レプリカ)
プロジェクトとは

心臓内部の構造や異常な血管の走行は極めて複雑で、とくに先天性心疾患に対する外科手術の成功には、三次元で臓器をとらえ診断することが重要となります。
2009年に⼩児循環器部の白石公先生からご要望を受け、当社では心臓シミュレーター(レプリカ)プロジェクトのチームを発足。患者様の生体データをもとに、精密な3Dプリンター技術である光造形法と特殊な真空注型法を応用して、心臓の外形だけではなく、弁や乳頭筋など内腔の細かな部位まで精密に再現する心臓レプリカを共同開発しました。これが、当社の代表製品のひとつ、術前支援モデルの始まりです。
今後、医学教育を目的とした希少疾患画像のアーカイブ化など、当プロジェクトが様々な医療に応用できるよう研究を進めています。

進行中のプロジェクト

現在、術前支援モデルの治験のほか、様々な部署と複数のプロジェクトが進行。
治療や研究をサポートするために医療を支える当社のものづくりの技術を役立てています。
OICラボには、当社の社員が常駐することにより、国循と共同で進めているプロジェクトを円滑に進められる体制を敷いています。
また、定期的に院内の先生方を訪問し、様々な課題について潜在的なニーズをヒアリングし、
臨床現場に役立つものづくりができないか検討のうえ、ご要望に応じたものづくりを進めています。

  • project.01

    術前支援モデルの治験

    当社の術前支援モデルは、 クラスⅠ医療機器としての登録を終えており、2020年より、クラスⅡ(管理医療機器)以上の認証取得を目指すべく医師主導治験を開始しています。治験の結果は、当ページにてご報告します。

  • project.02

    コロナ対策に防護マスクと非接触ツールの開発

    予防医学疫学情報部部⻑ ⻄村邦宏先⽣および教育推進部部長 白石 公先生のご助言のもと、不足しているN95マスクの代替用として、カートリッジ式防護マスクを開発しました。手に付着したウイルスからの感染を防ぐための非接触ツールを各種開発しました。今後も、新たに製品を完成次第、当ページにてご報告します。

今後の展望

今後は、さらなる国循との医工連携や他の入居企業様との連携がよりスムーズに進むよう、
ニーズを収集するための仕組みづくりを検討しています。

新たな仕組みと価値の創造へ