- オーダーメイド臓器モデル
AIメディカルサービス様 消化管内視鏡AIソフトウェア開発の為の評価試験用 上部消化器モデルの製作
▶ 概要
AIメディカルサービス様(以下、AIM様)は、消化器(食道、胃~小腸、大腸)がんの病変に対する内視鏡検査で、画像診断を支援するAI(人工知能)ソフトウェアを開発されている企業です。
内視鏡検査では、内視鏡医による病変の見落としや、大量の画像を読影し病変を確認する専門医に多大な負荷がかかっているという課題があります。開発中のソフトウェアによって内視鏡検査の画像診断を支援し、消化器がんを早期に発見できることを目指されています。
▶ ご依頼の背景
AIM様は、ソフトウェアを開発する過程で、その評価試験に使用する胃や食道の臓器モデルを必要とされていました。従来、使用されていた臓器モデルも存在していたものの生体のリアルさを再現できていなかったため、評価試験の精度を担保できなかったそうです。
そこで、評価試験の質を高めソフトウェアの開発をよりスムーズに進めるため、実際に内視鏡で撮影された画像や動画をもとに、
悪性腫瘍の形状や臓器内部の表面の構造などを緻密に再現してほしいと、当社にお声がけいただきました。
▶ モデル製作時のポイント
AIが悪性腫瘍を画像上で判断する必要があることから、いかに生体に近い見た目・形状であるかという点にこだわり、上部消化器(胃と食道)モデルを製作しました。
①胃モデル
胃モデルの内部は実際の画像や動画をもとに、腫瘍の形状や内壁の凹凸をより精密に再現。また、実際の内視鏡下で見える色を表現しました。
②食道モデル
食道モデルの内部表面に再現した腫瘍は、通常光モードでは確認できず、NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光法)モードと呼ばれる内視鏡検査の観察光でのみ浮かびあがらせる仕様としました。
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