• オーダーメイド臓器モデル

The vet 南麻布動物病院様 院内教育・患者様説明用 イヌの僧帽弁閉鎖不全症モデルの製作

▶ 概要


The vet 南麻布動物病院様は心臓外科など外科を中心とする高度医療を提供されているほか、「動物健康診断センター」も併設されており病気の予防や早期発見・早期治療が可能な動物病院です。今回は、院長の鈴木 陽彦先生より、イヌの僧帽弁閉鎖不全症モデルの製作をご依頼いただきました


▶ 
より速く、より精度の高いデータを作成


今回のモデルは、実際に僧帽弁閉鎖不全症を患っているイヌのCTデータをもとに再現。CTデータの不明瞭な部位は、先生の手描きのイラストや実際の手術動画を参考にしながら補完しました。
また、東京都内の鈴木先生と京都本社にいる当社技術スタッフが、3Dデータの画面を共有しながらWEB会議を実施。鈴木先生に様々な角度からデータをご確認いただくと同時に詳細な修正指示を受け、技術スタッフがその場で
データを修正。修正した画像を先生に即時ご確認いただきながら3Dデータの作成を進めることで、より速く、より精度の高いデータを作成することにつながりました。

オーダーメイド臓器モデルに必要なCTデータ
オーダーメイド臓器モデルをCTデータから製作する場合は、DICOM形式でのデータ支給をお願いしています。
データの目安は撮影スライス厚が0.5~1mm、画像再構成スライス間隔は0.3mm程度ですが撮影可能な範囲でデータをお送りいただければ、モデルの製作が可能かどうか当社で確認します。データからのモデル製作可否について、まずはお気軽にお問い合わせください。
また、心臓モデルを製作する場合は心臓内部の形状を精密に再現するため、造影剤を使用し撮影されたデータが必要です。今回は、80列マルチスライスCT装置で撮影された造影CTデータをご支給いただきました。
 

▶ スタッフの教育や患者様への説明にご活用


モデルは手術時の脱血した心臓の色を表現したほか、心臓内部を見やすいよう、両心房に切込みを入れています。また、やわらかい素材を採用しているため縫合糸で縫うことも可能です。
実寸(およそW55mm × D70mm × H68mm)
かつ、高い精度で僧帽弁閉鎖不全症を再現した今回のモデルは、院内スタッフの解剖理解用教育ツールとしてだけではなく、患者様に病態や手術についてご説明するためのツールとしても、ご活用いただいています。